栗城史多さんがお亡くなりになりました
栗城さんがエベレストでお亡くなりになりました。
毀誉褒貶相半ばする方でしたが、ご冥福をお祈りいたします。
私が栗城さんを初めて知ったのはNHKのテレビ番組だったような気がします。
当時は一般的にはほぼ無名で、
エベレスト登山のためのスポンサー周りを中心に、番組が編成されていたような。
その番組で栗城さんを認識し、その後数年間は彼の挑戦を応援していたのですから、
当時の私には、それなりに魅力的に映ったんだと思います。
私のアウトドアへの興味、関心をひきだしてくれたのは栗城さんといっても良いかもしれません。
その後、栗城さんへの関心が薄れ、私のアウトドは平地でのキャンプが中心となったころに
サバイバル登山家の服部文祥さんを知りました。
栗城さんとは対極に位置するような方です。
その服部さんが「栗城さんは登山家としては3.5流」と発言されているのを聞いて、
栗城さんとはネットでの批判だけでなく、同業者(とくくるのは失礼かもしれません)にも批判されるような人なのか、と。
しかし一方で、多くの日本人にとってのアルピニスト(登山家)といえば、野口健さんと栗城さんが真っ先に思い浮かぶのは事実で、
高所登山と言われて一番身近に感じる著名人はイモトアヤコ、ノグチケン、クリキノブカズであることは間違いないわけです。
どれだけ、業界で評価が高くても
竹内 洋岳さん、青木達也さんを知っている人は一握りなわけです。
ましてや、服部文祥さんを登山家として認識している人がどれだけいるか。
名前を知っている人でさえ、マタギの真似をしているテンカラオジサンくらいにしか認識してないと思います。
そういう意味で言えば、職業登山家として日本で成功している数少ない栗城さんをエベレストで失ったことは
日本の登山界にとって大きな痛手だと思います。
最大の広告塔を失ったわけですから。
なぜ、登山業界一丸となって栗城さんを応援できなかったのか、なんだか残念な気がします。
私も栗城さんに対しては批判的な立ち位置にいましたが、自分自身ちょっと後悔しています。
生前に声は届かないかもしれないですが、もう少し応援していればよかったなと。
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